ハッセルブラッドの使い方 第03回 ―お作法―

「ハッセルブラッドの使い方」の第03回はハッセルのお作法についてです。ハッセルブラッドの使い方には厳守すべき“お作法”がいくつかあります。間違った操作をするとパーツのかみ合わせなどが原因で結構な確率で致命的な破損につながります。下記を癖付けて注意して操作するようにしてください。破損の状態によっては直すのにかなりお金がかかる場合もありますし最悪の場合なおりません。

Hasselblad 500C/M

Hasselblad 500C/M

(1)使わないときはシャッターを切った状態にしておくこと。
シャッターをチャージした状態で長期にわたって放置するとバネの負荷が掛かって壊れやすくなるようです。交換レンズはシャッターを切った状態(ファインダー像はまっくら)で保管してください。

(2)マガジンスライド(遮光用板)を外しておくこと。
マガジンスライドを挿したままにするとモルト(スリットに貼り付けられたけばけばした毛の生えたような部分)がつぶれて隙間が生じます。そこから光が入るようになるとフィルムが勝手に露光して光線引き(光漏れ)の原因になります。

(3)シャッター速度の変更やレンズ交換は必ずシャッターをチャージしてから行うこと。
レンズを外してボディのみで空打ちし、そのままわすれて無理にレンズを装着するとシャッターがおりなかったりかなり面倒くさいことになります。※万が一やっちゃった場合は専用のチャージドライバなどでレンズ側についている連動用のシャフトにつながる接点をカチっと言うまでまわしてシャッターチャージを解除してください。

(4)マガジンを外す際は必ずマガジンスライドを差し込んでからマガジン上部のロックを解除すること。
マガジンスライドは、装填されたフィルムへの露光防止とシャッターロックを兼ねています。折れ曲がってしまったマガジンスライドも光漏れをおこして光線引きの原因につながるので新しいものに交換しましょう。(マガジンスライドは探せばシュリロによる正規輸入の新品でも1,200くらいで売っています)

(5)新しくフィルムを装填したマガジンを取り付ける前にはボディ側をチャージしておくこと。
ボディがチャージされていないままマガジンを取り付けて撮影してしまうと、撮影直前にチャージした際にマガジン側も連動してフィルムが一枚分先送りされてしまい、最初の一枚が無駄になります。せっかく12枚撮れるのに11枚しか撮れません。

(6)ミラーアップをした状態でレンズを脱着しないこと。
ミラーが降りなくなってしまい、最悪壊れてしまいます。そうなってしまった場合は無理に触らずにハッセルを取り扱っている詳しいお店へ持ち込む方が良いと思います。

(7)ミラーアップをした状態でホルダーを脱着しないこと。
同じく最悪の場合、壊れてしまう場合がありますので十分注意してください。かならずミラーが降りている状態(ファインダーごしに像が見えている状態)で脱着してください。

(8)マガジンスライド(遮光用板)を抜いた状態でホルダーをはずさないこと。
これも壊れます。ただし、通常は無理な力を加えないかぎりマガジンスライド(遮光用板)を抜いたまま脱着できないようになっていますので、力任せにはずそうとしないでください。

さて、次回は「各パツーのセット」そろそろ実際の使い方に移ります。

ハッセルブラッドの使い方 第01回 ―はじめに―
ハッセルブラッドの使い方 第02回 ―各部の説明―
ハッセルブラッドの使い方 第03回 ―お作法―
ハッセルブラッドの使い方 第04回 ―各パーツのセット―
ハッセルブラッドの使い方 第05回 ―各部の名称―
ハッセルブラッドの使い方 第06回 ―フィルムの装填―
ハッセルブラッドの使い方 第07回 ―シャッターチャージ―
ハッセルブラッドの使い方 第08回 ―撮影(レリーズ)―
ハッセルブラッドの使い方 第09回 ―フィルムの巻き上げ―
ハッセルブラッドの使い方 第10回 ―製造年の確認―

Posted : 2009-01-15 | Category : ハッセルブラッドの使い方 | | Comments Closed

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