ハッセルブラッドの使い方 第10回 ―製造年の確認―

「ハッセルブラッドの使い方」の第10回はおまけです。自分の手元にあるハッセルがいつ製造されたものなのか、これが気になる方は多いと思います。今回はその確認方法を説明しようと思います。

<製造年の確認>
まず、ハッセルのボディやフィルムマガジンには頭がアルファベット2文字(もしくは3文字)から始まるシリアルナンバー(製造番号)が振られています。中にはアルファベットより前に“19”と西暦の上2桁を振ってあるものもあります。

ハッセルのシリアルナンバー

ハッセルのシリアルナンバー

フィルムマガジンのシリアルナンバー

フィルムマガジンのシリアルナンバー


このシリアルナンバーの頭に書かれたアルファベットを“date code”といいます。下記のようにVHPICTURESという文字それぞれに数字の1~0までが割り当てられているので製造年を特定するにはそれぞれの文字に該当する数字を当てはめて読み取ります。この2文字が製造年の西暦の下2桁をあらわしています。

VHPICTURES(Viktor Hasselblad Pictures) 1234567890

この通りV=1、H=2、P=3、I=4、C=5、T=6、U=7、R=8、E=9、S=0となるので例えばUV000001とあれば1971年製の1台目ということになります。例として私のハッセルのボディはUUから始まっているので77年製、さらにフィルムマガジンはRTからなので86年製です。このボディは私と同い年です。製造年は常に最初の2文字に記されています。
なおHasselblad社はこの手法をEastman Kodakがレンズに使っていたものから学んだそうです。Kodakの場合はこのマジックワード的なものに”CAMEROSITY”という文字列を使用していました。Kodak製でハッセル用に作られたたEktarなどはこの表記で書かれているようです。
ちなみに私のもののようにアルファベットが3文字ある場合は最後の文字にあたる“C”がプロダクトタイプコードを意味しています。これは1977製造時に500C/Mに追加された“C”で「Cシリーズのカメラである」という意味だそうです。
C/Mの/Mはmodifiedの”m”です。つまり仕様変更のあったモデルになるわけですが、同じように/M付きのモデルが他にもあります。1977年発売の2000FCのシリアルには“F”を、1978年まではELとEL/Mには“E”を、1979年まではSWCとSWC/Mに“W”を、というようにモデル識別用のプロダクトタイプコードを追加していたようです。このあたりの情報は私が以前調べたものですので怪しいかもしれません。
971年には500C/Mも1500Cからのモデルチェンジが行われましたが、1977年までは特にこのような表記はされていなかったようです。このアルファベットで製造年を識別するシステムは1940代に適用されたものだそうです。これにさらにアルファベットを1文字追加する動きは各モデルのシリアルナンバーを内部的に管理する際、シリアルを見ただけでそのシリアルがどのモデルに属しているのかを管理できるようにしたかったのが発端ではないかと思います。

ハッセルブラッドの使い方 第01回 ―はじめに―
ハッセルブラッドの使い方 第02回 ―各部の説明―
ハッセルブラッドの使い方 第03回 ―お作法―
ハッセルブラッドの使い方 第04回 ―各パーツのセット―
ハッセルブラッドの使い方 第05回 ―各部の名称―
ハッセルブラッドの使い方 第06回 ―フィルムの装填―
ハッセルブラッドの使い方 第07回 ―シャッターチャージ―
ハッセルブラッドの使い方 第08回 ―撮影(レリーズ)―
ハッセルブラッドの使い方 第09回 ―フィルムの巻き上げ―
ハッセルブラッドの使い方 第10回 ―製造年の確認―

Posted : 2009-03-05 | Category : ハッセルブラッドの使い方 | | No Comments »

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